2年ほど前に紹介したネット漫画、虹走さんのボクと壊された初恋の単行本が発売されたので即購入。
1年以上の掲載期間、1000ページにおよぶ超大作がどのように収録され一本の単行本になったのか
ネタバレも含みつつレビューしていくゥ!
単行本「ボクと壊された初恋」のレビュー
では早速届いた単行本がコチラ。
デカァァァァァいッ説明不要!!!!
というわけで1000ページにおよぶ超大作は約400ページのデッカイデッカイ本になりました。
急な暴漢にも対応出来そうなデカさだぜ。
でっかいおもちゃとかマンガって多幸感あるよね。
ボクと壊された初恋のストーリー
ボクと壊された初恋ではテレビゲームを中心に主人公ボクくんが幼少期から高校生になるまでを描いている。
時代背景は初代プレイステーションが発売された前後の90年代の話。
20代後半や30代の方々には非常に懐かしい時代背景とともにとっても可愛らしい柔らかなイラストととってもヘヴィな話で攻め立ててくる。
多感な10代の頃に経験する友人関係はもとより、滅多に経験することもないであろう両親を巻き込んだ話や、近しい人の自我が崩壊する話などなど…
様々な「壊された話」がボクくんに襲い来る。
特に冒頭で描かれるお母さんの衝撃には、表紙からたった1ページめくっただけなのに息をのむ展開だ。
【ややネタバレ】単行本とTwitter版との違い
連載されていたTwitter版は多感な10代の頃に起こった様々な事件から大人になっていく主人公、そしてハッピーエンドまでを1年以上かけて描き切った超大作。
単行本ではそれらをすべて上手にまとめ切って400ページ近くに収めた…ワケではなく、新規作画とともに途中で終わりとなる。
大きな話である「壊された初恋」にフォーカスした内容となっていた。
ちなみにヒロインとなるKちゃんの初登場シーンなどTwitter版では部分的にカラーであった箇所はすべてモノクロで統一されている。
そして当然ながら、これだけ長い作品を圧縮しているのでカットされたページや短縮されたコマ割りなどもいくつもある。
完全版がTwitter版といったところ。
単行本限定の4コマと書き下ろしが収録!
単行本「ボクと壊された初恋」にはTwitter版では描かれなかった書き下ろし漫画や4コマが掲載されている。
4コマ漫画ではJくんのウラ話やパインくんとのもっと深いかかわりの話など、Twitter版を読んでいたユーザーにはうれしいファン向きの内容となっている。
おそらく脱線しすぎてしまうからであろうが本編では描かれなかった新しい人物も4コマ漫画では登場しているゾ。
書き下ろしはなんとフルカラー。内容は在学中に亡くなったNくんの話だ。
iちゃんと絡みが多かったNくん、深く触れられることはなかったが今回の限定書き下ろし漫画で語られることになる。
まとめ
というわけで連載されていたTwitter版とは違い、「壊された話」にフォーカスしまとめあげた単行本「ボクと壊された初恋」の話。
単行本限定の4コマや番外編で本編では語られなかったことの補完などもあり、Twitter版を読んだユーザーにも損をさせない内容となっていた。
連載されていたTwitter版では単行本で終わった続きが読め、ハッピーエンドまでしっかりと完結を迎えることが出来るのでオススメだ。
ちなみに作者・虹走さんのTwitterでは完結後の後日談が掲載されている。
Twitter版の読み方などはこちらの記事で紹介。