遊戯王カードのコレクターが空き巣被害に遭い、本人曰く「総額1億円以上」ものレアカードが盗まれる事件が起きた。
推測ではあるが致命的となったのがTwitterによる住所の特定だった。
何気ないツイートが住所を特定される引き金となり、今回の被害に至ってしまった。
もちろん1億円相当の盗難被害にあってしまったのも痛ましいが、今回はTwitterを用いた住所特定の手口と注意喚起についてちょこっと。
総額1億円相当、遊戯王のレアカードがゴッソリ盗難。
今回被害に遭ったのは@ca_torekaさん(現在はIDが変わっており、当IDは別の方が利用している)。
ツイッターのトレーディングカード界隈で空き巣が頻発してるとかなんとか…カエルやクワガタを玄関前において自宅と帰宅時間特定してる… pic.twitter.com/nJWORYCIM5
— HyperParadise (@pregnant_boy) November 9, 2020
一億円以上という被害総額もさることながら、長年集め続けているコレクションを一瞬で失うというあまりに痛ましい事件だ。
流石に他のコレクターも注意喚起を促す事態に。
コレクターとしても有名なYoutuberも注意喚起を促している。
サイコパス金子こときまぐれクック金子さんや、ハイテンションな開封動画やオリパ動画が人気なみさわさんなどは貸し金庫や、保管所を分ける、などの対応を取って高額カードを保管しているようだ。
今回の事件から見るSNSとの付き合い方
今回の事件において、被害者のコレクターは数回、玄関に居たカエル、クワガタの写真といった何気ないツイートを行っている。
おそらく仕事からの帰宅などで玄関前に立った時にツイートしているのだろう。
しかしこのツイートからおおよその帰宅時間を推測し、犯行時間を決定させ同時に自宅の特定に至ったのではないか、とのツイッター民は推測していた。
漫画デスノートのキラこと八神月も、死亡者の時刻から行動時間帯が大学生であると推測されてしまっていたし、漫画だけの笑い話ではない。
以前、アイドルグループの女性がファンに襲われた事件では、アイドルの撮影した自撮りにおいて瞳に反射した景色からおおよその場所を特定したとの犯人の自供があり、予想もつかない状況から個人情報が特定されてしまうのが現代だ。
参考 地下アイドル松岡笑南がファンから強制わいせつ被害芸トピまた、我らがひろゆきこと西村博之も自身のTwitterにて今回の事件に触れ、住所の特定は可能とツイートしている。ひろゆきが言うなら間違いない。
窓辺で「帰宅なう」と最寄り駅情報と方角がわかれば、だいたいの居住マンションは絞り込めます。景色が無くても窓の光の加減で時間と方角がわかったりします。
あとは、同一マンションの賃貸情報から同じ間取りを探してマンション特定。帰宅なうの時間あたりに電気が付く部屋を探せば家も特定可能。 https://t.co/z4bBLa0Xn5— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hiroyuki_ni) November 9, 2020
おおよその住んでいる地域が分かってさえしまえばあとは日ごろのツイートを追うだけで住所が割り出せてしまうのかもしれない。
syamuさん復帰騒動の時も、syamuさんの部屋の間取りから住居特定騒ぎになったりと、簡単な情報ですらも特定に至っている。
よく行くラーメン屋、よく行くコンビニ、部屋の間取り…何気ない写真、ありとあらゆるものが個人の特定につながってしまう時代になってしまった。
考え出したらキリがないのはもちろんだが、考えれば考えるほどありとあらゆるものが特定につながるのもまた事実。
有名税なんていう揶揄があるが、現代においてその枷はあまりにも大きくなってしまっている。
まとめ
あくまで推測でしかないが、わざと環境に見合わない生物を玄関前に置くことで思わずツイートさせることを狙った…のかもしれない今回の事件。
もちろん田中自身もかつてめちゃくちゃフィギュアを集めてたオタクでもあるし、コレクションを失う悲しみや恐ろしさも痛いほど分かる。
企業のセキュリティ欠陥が目立った昨今であるが、個人のセキュリティも今一度見直すキッカケにもなる事件であった。
明日は我が身。